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TODAY WE GET AFTER IT

大学を卒業して、人生の次のステージへ移ることを試練と感じる方も多いでしょう。ダニ・ジョンソン(Dani Johnson)にとっても例外ではありませんでしたが、ダニは世界的なパンデミックの中でそれを成し遂げました。また、ダニは社会人になるだけではなく、全米大学スポーツの最高レベル(ディビジョン1)の陸上選手からLiv Racing Collectiveのプロエンデューロレーサーへと転身し、世界の大舞台で最高のライダーと戦うことを目標としています。

ダニは、物心ついたときから自転車に乗っていました。兄たちの後ろを追って、最初はオートバイに乗り、次にダウンヒルバイクに乗りました。ダニは爆発的な動きに惹かれ、スピードを求めていました。高校では、60、100、400メートル ハードル、4×4、4×1リレーなど、トラック競技でそのスピード感に磨きをかけました。そして優秀な成績を収め、奨学金を得てコロラド大学で走ることになりました。大学に在学中、ダニはトラック競技で全米トップレベルの成績を収めただけでなく、マウンテンバイクのダウンヒルやデュアルスラロームで、北米各地のイベントに参加していました。
 

 
2020年春、COVIDの大流行の中、ダニはコミュニケーションの学位とビジネスの副専攻を取得して卒業し、家族の近くに住むために故郷のカリフォルニア州に戻りました。また、陸上競技から自転車競技へのシフトを目指していました。

この冬、リブはダニをLiv Racing Collectiveプログラムに迎え入れました。私(セレナ・ビショップ・ゴードン)は、ダニの熱意とエネルギーに興奮し、刺激を受けました。私は7年以上前からLiv Racingに参加しています。ダニが得意とするグラビティ系レースのエンデューロではなく、オフロードのエンデュランスレースを中心に活動していますが、プロのサイクリストとして、多くの面で違いはありません。私は、ダニとサイクリングのキャリアを通して学んだことを、共有する機会を得ました。そして、彼女と彼女のストーリーを知ることができました。

2021年のレースシーズンについて、ダニに話を聴きました。
 

 
セレナ: どのようにしてプロの自転車競技を目指すことにしたのですか?Liv Racingとの出会いは?

ダニ: 私は自転車に乗るのが大好きで、いつも好きなことをしなさいと言われてきたので、プロを目指すのが正しい道だと思うようになりました。リブの素敵な女性たちとは、実はInstagramでつながったんですよ。

セレナ: 女性のための、女性によるブランドのプロ選手として走ることは、あなたにとってどんな意味がありますか?

ダニ: それは私が思っていたよりも、ずっと意味のあることです。素晴らしい女性たちが後ろにいることで、日々のライディングからレースまで、変わっていきます。リブとパートナーシップを組んだのは、私たちの考えや価値観が一致したからです。お互いの考えやことばを、完成させることができるような繋がりがあることに気づいたとき、私は自分にぴったりの相手を見つけたと思いました。Liv Racing Collectiveの一員であることは、家族の一員であるようなものです。ほとんどの方には、まだ実際に会ったことがありませんが、バーチャルではお互いを大いにサポートしています。
 

 
セレナ: エンデューロレースに転向して、最も困難だったことは何ですか?

ダニ: 最大の課題は、持久力とスタミナだと思います。陸上ではダウンヒルランニングやショートスプリントを経験してきましたが、最小限の回復でそのような高い閾値(血中乳酸濃度が急激に上がり疲労を感じるようになるラインのこと。)を長時間維持する必要はありませんでした。これを克服するためには、休息や休憩を最小限に抑えた、長時間の過酷なライド練習が必要で、私はこれをデス・ペダルと呼んでいます。

セレナ: 陸上競技時代に学んだことは何ですか?陸上とサイクリングでは、何が違いますか?同じことは何ですか?

ダニ: トレーニングのスタイルは、スピードを重視した日と持久力を重視した日があって似ています。実際に、今もジムでは同じような筋力トレーニングを行っています。競争心や精神的な集中力が重要な点も同じです。スタートラインに立てば、精神的にすべてが自分にかかってきますからね。今までと違うのは、ユニフォームを着てスパイクを履いてレースに出るだけではなく、バイクについても管理していることです。タイヤの空気圧やサスペンションをチェックしたり、チェーンにオイルを差したり、もちろんバイクがきれいに輝いているかどうかもチェックしますよ。
 

 
セレナ: あなたが最も誇りに思っている成果は何ですか?

ダニ: ディビジョン1の大学に進学して、トラック競技で全米大会に出場して、クランクワークスウィスラーのデュアルスラロームで予選を通過してラウンド8に進出したのは大きな成果だと思いますが、同じくらい小さな成功にも誇りを感じています。勝てなかったレースや、なんとか完走できたというレースでも、次のステップに進める何かを学んだことに誇りを持っています。

セレナ: 2021年のシーズンに向けて、最も期待していることは何ですか?あなたの将来の夢は何ですか?

ダニ: いつものように、自分のバイクで走るのが一番の楽しみです!今年の大きな夢は、COVIDの状況を見て可能ならもっと海外のレースに参加して、LivRacingの素晴らしい女性たちと一緒に走ることです。

セレナ: 一見すると、自転車競技は個人競技のように見えます。表彰台に立つのも、リザルトに載るのも一人だけですからね。あなたは自転車競技を個人競技と考えますか?それともチーム競技と考えますか?

ダニ: 私にとってサイクリングは、確実にチームスポーツです。実際にチームに所属していても、いなくても、またレースに参加していなかったとしても、その後ろには公式な名前を持たないチームが存在していると思うのです。考えてみると、何年もの間、兄や友人がチームとして、私をサポートしてくれました。長いデス・ペダル練習に一緒に付き合ってくれる人、短い断食日を共に過ごす人、ソーシャルメディアで応援してくれる人やビジネス面でのサポートなど、数え上げればきりがありません。今では、バイクに乗っている時も乗っていない普段の生活でも、リブのサポートにも恵まれています。
 

 
セレナ: 今を生きることと、将来の計画を立てること。どのようにバランスをとっていますか?

ダニ: 私はとても計画好きな性格で、前もって計画を立てることで多くのストレスや心配事を取り除き、リラックスして今を生きることができると思っています。ですが、やっぱりいつも先のことを考えています。なぜなら、今の私にとって進歩することが、一生懸命に働く意欲になっているからです。

セレナ: スポーツ界や地域社会に、どのような実績や影響を残したいですか?

ダニ: 可能性を示したいと思っています。「プロサイクリストは非現実的な夢」との批判を何年も無視してきました。他人の期待や意見に関わらず、私が自分の夢を追うことで、他の皆も前向きに頑張ろうという気持ちになってくれればいいなと思います。