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メッセージ女性のために > 女性のボディデータ

 

研究論文から身体寸法のグローバルデータベースに至るまで、15以上の信頼できる情報源が、女性の身体の 解剖学的構造、様々な寸法、筋肉のエネルギー出力などに関する、何千ものデータを提供しています。リブのデザインリーダーは、これらのデータを調査・分析して、「身体寸法」「筋肉の活動」「強度パターン」の3つに分類します。

 

身体寸法

わたしたちは、男性と女性の平均的な身体測定値を含む身体寸法データを集めて、女性のために最適なバイクのフィット感を設定します。それによって快適な乗車姿勢にし、理想的なコンタクトポイントを実現し、最大のパワーを発揮できるようにします。

<図1> これは、同じ身長の男性と女性を比較した時の平均的な体格差です。(緑のラインが女性、青のラインが男性)リブはこのデータをもとに、ハンドル幅、グリップのサイズ、女性用サドルのデザイン、クランクの長さなど、乗車姿勢やコンタクトポイントの設定をしています。

1: 身長  
2: 股下の長さ  
3: 座高  
4: 肩幅  
5: 腕の長さ  
6: 手の長さ  
7: 手の幅  
8: 腰幅  
9: 坐骨幅  
10: 足のサイズ  
11: 足幅

 

<図2> 身長170cmと160cmの男性と女性の平均的な体格を比べてみると、身体的な違いがよくわかります。この違いは、身長の低い男性と女性でより顕著になります。

 

<図3> 平均的な体格の女性を最も近いサイズの男性用フレームに乗せると、前かがみになりすぎたり、体が前に伸びてしまったりします。これは、パワー出力、ペダリング効率、バイクコントロールのバランスなどに悪影響を及ぼすだけでなく、腰痛、首の痛み、肘の痛み、手のしびれなど、痛みの原因にもなります。このような間違った姿勢で乗り続けると、将来的に怪我をする可能性があります。

 

<図4> 身長分布データは、フレームのサイズ展開を決定する際に活用されます。わたしたちは、女性と男性の体型やサイズには、重複する範囲があることも認識していますが、女性に最適なジオメトリーとコンポーネントを設計することで、背の低い女性も高い女性も、すべての女性に最適なフィット感を提供することをお約束します。

 

筋肉の活動

<図5> リブのバイクデザインは、女性が本来持っている下半身の強さを重視し、筋肉の活動パターンに関するデータを参考にしています。この図は、女性がサイクリング中に男性よりも大腿直筋(太ももの前側の筋肉)を活発に使っているというデータを表しています。

1: 大腿直筋  
2: 外側広筋  
3: 中間広筋  
4: 内側広筋

 

強度パターン

<図6> 平均的な女性の力の強さを1~5に分けて男性と比較した割合です。女性の下半身と上半身の差は、男性よりも大きいことが分かります。この強さの違いに関するデータを利用して、フレームの強度と耐久性を犠牲にすることなく、女性に最適なフレームの剛性と快適性を調整しています。これにより、それぞれのコンポジットフレームに独自のカーボンレイアップを施し、タフでありながら羽のように軽いバイクと快適な乗り心地を実現しています。

1: 全身の強さ  
2: 上半身の強さ  
3: 下半身の強さ  
4: 体幹の強さ  
5: 動的強さ

 

参考文献

身体寸法

1. Global Body Dimension Database, PeopleSize Software, 2008-current

2. Anthropometric Reference Data for Children and Adult, United States 2007_2010, Fryar CD, 2012

3. The Evolution of Adult height in Europe: A Brief Note, Jaume Garcia, 2007

4. 厚生労働省統計データ

5. Health Survey for England 2014 Trend Tables, NHS Digital, 2015

6. Geographic Variation of Stature in Chinese Youth of 18 over, Z Ying-Xiu, 2011

筋肉の活動

7. Sex differences in endurance capacity and metabolic response to prolonged, heavy exercise. Froberg K,1984

8. The Relevance of Sex Differences in Performance Fatigability. Hunter SK, 2016

9. Sex differences in muscle fatigability and activation patterns of the human quadriceps femoris. Clark, 2005

10. Effects of Bicycle Frame Ergonomics on Triathlon 10-km Running Performance. Garside I, 2000

11. Cardiorespiratory Responses to Seat-tube Angle Variation During Steady-state Cycling. Heil DP, 1995

12. Effect of variation in seat tube angle at different seat heights on submaximal cycling performance in man. Price D, 1997

13. Effect of Seat Tube Angle and Exercise Intensity on Muscle Activity Patterns in Cyclists. Duggan W, 2017

14. Muscle Coordination of Maximum-speed Pedaling. Raasch CC, 1997

15. J of Orthopaedic and Sports Physical Therapy. 1981

強度パターン

16. J Appl Physiol 91: 2686-2694,2001

17. 2001Anthropometric Source Book Volume I Anthropometry for Designers, (NASA), Churchill, E , 1978 (この文献は身体寸法の分析にも使用されています)