スタートガイド
安全のために
スポーツ自転車を楽しむ上で、安全のために知っておいていただきたい情報をまとめました。
スポーツバイクは走行性能にこだわった軽量な自転車。一般車と違った軽快な走りで、スピードも容易に出すことができます。よりライドを楽しむために、そして安全のためにも、乗りかたの基本をしっかりと押さえることが重要です。
スポーツバイクに乗る際には、安全のためにヘルメットを着用しましょう。そして常に周囲の状況に、気を配ってください。近くに自動車や他のサイクリスト、障害物や危険な箇所がないかを、確認します。バイクの操作方法や特徴に慣れるまでは、無理のない速度を心がけ、少しづつスポーツバイクに親しんでいきましょう。
日本の場合、乗車は左側からです。右脚を後方に伸ばし上げてからサドルを跨ぎ、トップチューブの上に腰がある状態になったら、右ペダルに右足を乗せます。信号待ちや一時停止のときも、この状態です。止まっている状態でサドルに座ろうとせず、漕ぎだしてからサドルに腰かけてください。
バイクから降りるときは、乗るときの動作を逆にします。スピードをゆるめ、腰をサドルからトップチューブの上方に浮かすよう移動し、左足を着地させます。着地場所が安定していること、周囲の安全を確認した後、右脚を後ろから回すようにして左脚と揃えます。
ブレーキ操作に慣れましょう。まずは、ゆっくりした速度でブレーキの効きを試します。重心を後ろにもってくるよう意識し、後ろブレーキから先に、じんわりとブレーキをかけます。前ブレーキを急に、または強すぎる力でかけると、体がハンドルバーを越えて前方へ投げ出されてしまう恐れがあるためです。
また、ブレーキを強くかけ過ぎるとホイールは突然止まってしまい（ロックするとも言います）、制御を失って転倒する原因となります。タイヤが滑るのは、ホイールがロックされて起こることの一例です。急ブレーキをかけずにすむように、いつも周囲に注意してスピードを控えてください。やむを得ない場合は、腰を後ろに引いて脚を踏ん張ると制動力と安定度が増します。
ギアチェンジは、ペダルを回しながら行うよう設計がされています。ペダリングせずに変速レバーを押し込むと変速機が破損したり、チェーンが脱落するなど、トラブルが発生する恐れがありますので、注意しましょう。ギアチェンジのポイントは、ペダルを踏む力を少し弱めること。過度に力がかかると、シフティングが難しくなります。
また、ペダルを逆回転しているときは、決して変速してはいけないことを覚えておいてください。変速直後にペダルを逆回転させてもいけません。もしこれらを行うと、チェーンの噛み込みや脱落が起こり、自転車を破損させる原因となることがあります。
快適なライドのために、積極的にギアチェンジをして、脚に負担の掛からない軽めのギアを常に選ぶようにしましょう。坂道にさしかかる前にシフトチェンジを終えるとスムーズに走行できます。継続して楽にペダリングできる程度の軽いギアを選べば、発進がスムーズになるほか、持久力のための遅筋を鍛えることができ、ほっそりとした美脚をつくることができます。
乗る、止まる、変速する、基本をマスターして、安全にサイクリングをスタートしましょう。人混みや車通りが多く、不安な方は、河川敷のサイクリングロードや自転車通行可の公園など、ひらけた場所で練習するのがオススメです。
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